「自分自身を癒し、自分と向き合うための時間」として、アーティスト・デートを始めました。
そのとき感じたことと、半年後に思うことを、ここに記していきます。
3週目は“ものづくり”のデートへ
アーティスト・デート3週目。 今回は、久しぶりに“ものづくり”の世界へ足を踏み入れました。
12週のデートを半年後の今、振り返ってみると、 この陶芸体験は、私の中のアーティスト・チャイルドが 静かに息を吹き返した瞬間だったように思います。
なにかを作りたい

『ずっとやりたかったことを、やりなさい』第3週の課題に、 「自分の中の好きだった性質を5つ挙げる」というものがあります。
真っ先に浮かんだのは、ものづくりでした。
夏休みの午前中、ワクワクしながら観ていた NHK教育テレビの『できるかな』。 ノッポさんが次々と作品を作るので、追いつくのが大変で、 それでも心の中では本気で
「打倒ノッポさん!」
と思っていました。 番組を観終わる頃には、部屋中がとっ散らかっていたものです(笑)。
そんな原点を思い出したら、 「まずは何かを作りたい」と自然に思いました。
二時間くらいで体験できるもの。 一人でできるもの。 あまり遠くない場所。
そんな条件で探し始め、 イベント予約アプリで候補を調べてみました。
陶芸体験とガラス工芸体験の二択。 地元・多治見市は陶器の町ですが、 実は陶芸体験は一度もしたことがありません。
家からいちばん近かったという理由で 「at Kiln MINO Ceramics Studio」を選びました。
予約も驚くほどすんなり取れて、 「ひょっとして運命に導かれてる?」 そんな気持ちになりました。
あっという間の2時間
朝10時。快晴。工房はおしゃれで、静かで、心地よい空間でした。


当日の生徒は私ひとり。 まさにアーティスト・デートにぴったりの環境です。
教えてくれたのは若い女性の先生。 ところが開始早々、
「ヘークシッ!」
花粉の季節です。 くしゃみが止まらず、このままでは作品が危ない。 慌ててマスクを着けました。
いよいよ、ろくろ体験スタート。

二色の粘土を練り合わせてマーブル模様を作り、 手を水に浸しながら形を整えていきます。
けれど、これが思った以上に難しい。 少し触るとすぐ手を引っ込めてしまい、 先生からは
「手を引っ込めるスピードが早いですね」
と指摘されました。
手先の器用さには自信があったのに、 なかなか思うようにいきません。
それでも、難しいけれど面白い。 気がつけば2時間があっという間に過ぎていました。
久しぶりに“夢中”になっていました。
ソロ活のススメ
陶芸体験の後、スマホで近くのお店を検索し、
歩いてすぐのインド料理店「タネヲマク」へ。

ミールスという南インド料理で、 カレーや副菜を少しずつ混ぜながら食べるスタイル。 女性オーナーさんが食べ方を丁寧に教えてくれました。
急きょ、南インド料理体験デートが始まりました(笑)。
ラッシーも最高で、 食べ終わったあと、もう一か所どこかへ行きたくなりました。
向かったのは、地元の名所・永保寺。 名前は知っていたのに、一度も訪れたことがありませんでした。

地元の名所ほど近すぎて行かない—— 地元あるあるです。

境内を歩き、裏手の土岐川沿いを散歩していると、 ドラマ『ソロ活女子のススメ』の主人公・五月女恵を思い出し、 気づけば「だろうね」と独り言をつぶやいていました(笑)。

そういえば今日一日、 「お一人なんですか?」とは一度も聞かれませんでした。
みんな自分の時間を生きている。 気にしていたのは、自分だけだったのかもしれません。
その日は、時間がゆっくり流れているように感じました。
アーティスト・デートってこういうことか
一人で行動すると、 自分がしたいことに好きなだけ時間を使えます。
興味のないことは素通りできる。 お腹が空いたら食べたいものを食べる。 行きたい場所へ行く。
誰かに合わせる必要がない。 それが、こんなにも心地よいとは思いませんでした。
最初はアーティスト・デートが何なのか よく分かりませんでした。
でも終わってみると、
「ああ、アーティスト・デートって、自分をもてなすってことなんだ」
「アーティストチャイルドに、もっと新鮮な体験をさせてあげよう」
そう思えるようになりました。
何かを作る。 美味しいものを食べる。 行ったことのない場所へ行く。 自分の好奇心を優先する。
そんな一日でした。
少しずつですが、 私の中のアーティスト・チャイルドも 元気になってきた気がします。
作品とともに残った余韻

後日、工房で受け取った私の陶芸作品。 左のタンブラーはアイスコーヒー用、 右のそば猪口は手にしっくり馴染みました。
形として残るデートは、 思い出もまた長く残ります。
次回は、デートの王道(?) テーマパークデート です。


