昭和ポップスって、情景が浮かんでくるところが本当に好きです。
ここでは、何度も繰り返し聴いた思い出の一曲を、 完全に趣味として、好きなフレーズや作り手の魅力と一緒に振り返ります。
小泉 今日子『ヤマトナデシコ七変化』
- リリース:1984年9月
- 作詞:康 珍化
- 作曲:筒美 恭平
- 編曲:若草 恵
インフルエンサー 小泉 今日子
小泉今日子さんは、本当に七変化する人だと思います。
アイドルとして人気を集め、歌手としても女優としても成功し、 バラエティや舞台でも存在感を発揮してきました。 そして今ではプロデューサーとしても活動しています。
歌手デビューから女優に転身して成功した人は他にもいますが、 彼女は何かをやめるわけではないんですよね。
時代に合わせて姿を変えながら、 いつも新しい魅力を見せてくれる。
当時はインフルエンサーという言葉はありませんでしたが、 テレビをつければキョンキョンがいた。 そんな存在だったと思います。
『ヤマトナデシコ七変化』の気になるフレーズ
内緒 あなたの腕の中、ごめん 誰かと比べちゃう
妄想爆発です!
キョンキョンは誰と比べちゃったんだってハナシですよ。 当時中学一年生だった私には刺激が強すぎました。
どことなく浮気なとこが、あなたにも魅力でしょ Aha
またまた妄想爆発です!!
それまでにも歌詞に吐息が入る曲はありましたが、 この「Aha」はもう反則。 ぜひイヤホンで聴いてみてほしいです。
作詞家 康珍化 × 作曲家 筒美京平× 歌手 小泉今日子
5枚目のシングル「まっ赤な女の子」で、 康珍化 × 筒美京平 の曲を初めて歌います。
「ぬれたTシャツ」、「赤いビキニ」という歌詞にドキッとする曲です。 この曲で彼女は大胆なベリーショートにイメージチェンジし、 一気にトップアイドルへ駆け上がりました。
そして、『ヤマトナデシコ七変化』は この三人が再び揃った曲です。
曲を映画で例えるなら、
- 作詞家 → 脚本家
- 作曲家 → 映画監督
- 歌手 → 主演俳優
といったところでしょうか。
映画は、脚本家が物語を作り、 監督が世界観を作り、 主演俳優が演技で表現する。
曲は、作詞家が言葉を作り、 作曲家がメロディーに乗せ、 歌手が歌で表現する。
映画と曲って似ています。
康珍化さんの歌詞は、 明るい・カワイイ・ちょっぴりセクシー、そして情景が目に浮かぶ。
筒美京平さんの曲は、 イントロが流れた瞬間にワクワクする。 身体が動き出したくなるようなディスコチックでノリがいい。
そこへ小泉今日子さんのコケティッシュな魅力が加わる。
作詞家 × 作曲家 × 歌手 の相乗効果ってあるんだなぁ と感じた曲でした。
変わり続けるのに、変わらない
小泉今日子さんの曲も本当に七変化。
元気いっぱいの曲も歌う。 セクシーな曲も歌う。 しっとりした曲も歌う。 切ない曲も歌う。
それなのに、どの曲を聴いてもちゃんとキョンキョンなのです。
時代に合わせて姿を変えながら、 いつも新しい魅力を見せてくれる小泉今日子さん。
でも不思議なことに、 どんなに変わってもキョンキョンはキョンキョンです。
変わり続けるのに、変わらない。
それが彼女の魅力なんだと思います。
Bonus Track
『あなたに会えてよかった』、『木枯らしに抱かれて』、『優しい雨』のような大人の曲。
『なんてったってアイドル』、『学園天国』、『見逃してくれよ!』のような元気いっぱいの曲。
『常夏娘』、『渚のはいから人魚』、『艶姿ナミダ娘』のようなちょっとセクシーな曲。
本当に幅が広くて、キョンキョンだから成立する曲ばかり。
そして私が特に好きな曲は『魔女』と『怪盗ルビィ』です。
『魔女』は、作詞 松本隆さん × 作曲 筒美恭平さんのゴールデンコンビ。
『怪盗ルビィ』は、小泉今日子さん自身が主演を務めた映画の主題曲。 作詞は監督の和田誠さん、作曲は大滝詠一さんです。
相乗効果というより、化学反応ですかね?
さて『怪盗ルビィ』、どんな話でしたっけ。 もう一度この映画が観たくなりました。


