読書は、私をさまざまな世界へ連れていってくれます。
ここでは備忘も兼ねて、読んだ本の記録を綴っていきます。
ときどき旅に出るカフェ
- 著者:近藤 史恵
- 出版社:双葉社
- 初版発行:2017年4月23日
本を読む気がまったく起こらない
ずっと読書が趣味と言い続けてきたのに、本を読む気がまったく起こらない時期がありました。
文字を目で追っても内容が頭に入ってこない。
そんなとき、ネット配信で一気見したドラマ『シェフは名探偵』を見て、「この人の本なら読むことができるかも?」と思い、さっそく図書館で借りてみました。
「カフェ・ルーズ」の開店を待ちわびる

平凡なOLの瑛子が、近所で元同僚の円(まどか)の営む「カフェ・ルーズ」と出会います。 カフェでは、円が旅先で見つけた世界のスイーツや飲み物が並びます。
各話にちょっとした事件があり、店主の円が謎を解き明かしていきます。 瑛子の日常の悩みやモヤモヤも、料理やカフェでの時間を通して少しずつほぐれていく。
「旅」と「食」をテーマにした、心が温かくなる連作短編集です。
店主の円がよく旅行に行ってしまうので「カフェ・ルーズ」は閉まっていることが多く、 自分も瑛子と同じように、円の帰りを待っているような気分になりました。
そして円の話を聞いていると、世界を旅しているような気分になれました。
日常の小さな謎解きで癒される
近藤史恵さんの短編集は、どの本もコンセプトが似ています。 基本的に登場人物が少なくて、頭に入りやすい。
『ときどき旅に出るカフェ』では謎を解くのが店主の円で、主人公が瑛子。 ドラマ『シェフは名探偵』では謎を解くのが三船シェフで、主人公が高築くん。
そして聞いたこともない世界の料理が、実に美味しそう。
日常の小さな謎が解けて癒されるので、 もし「リハビリ本」をお探しの方はオススメですよ。

本を読む気力が戻ってきた
続編の『それでも旅に出るカフェ』、 『みかんとひよどり』、 『風待荘へようこそ』、 シリーズものでは『ビストロ・パ・マル』、『清掃人探偵・キリコ』なども読み進めました。 ちょっと変わったところで『幽霊絵師火狂 筆のみが知る』も面白かったです。
『ビストロ・パ・マル』シリーズは、ドラマ『シェフは名探偵』の原作本になります。 ドラマには無かった話や展開が違うこともあり楽しめました。
ドラマや映画を先に見てしまうと登場人物のイメージがつくので、 小説を先に読む派だったのですが、頭が疲れているときは小説が後の方がイメージしやすいことがわかりました。
高築くんは、濱田岳さん以外にイメージできなくなりますけどね(笑)。
近藤史恵さんの代表作に『サクリファイス』などの自転車ロードレースシリーズもありますが、長編なのでまた今度。
この本のおかげで、また本を読む気力が戻ってきました。

